楽しみながら強くなれる!田村装備開発(株)の『ガチタマTV』!
2014年10月23日
HEART ROCK 5th 参戦記 その4
「お前達! ここは俺たちの土地だ! 出て行け!」
癖の強い英語で、激しい声が響き渡る。
カーキのジャケットに、顔を隠すようにシュマーグを巻きつけた現地の男が我々の行く手を遮った。
男の後ろに茂みには、姿は見えないものの、幾人かの気配を感じる事ができた。
墜落機の回収の任を受けてから数時間、我々はどうやら現地武装勢力の影響下にある地域に近づいたようである。
数ではこちらが有利だが、HQからは現地勢力との争いごとは回避せよとの厳命が出ていた。
「全員待て、発砲はするな!」部隊長の声が響く。
とはいえ、血の気の多い英兵が、時より我慢ならないとばかりにSA80のトリガーに人差し指を触らせている。
現地人通訳がなにやらシュマーグの男と交渉している。現地語で何を話しているのかさっぱり分からないが、
時より大きな声をぶつけ合っていたのが、やがては笑い声すら聞こえてくるようになった。
「オーケー、奴らと話がついた。俺たちと奴らはそれぞれ別の方向に向かう。全員マガジンを抜き、銃を上に向けて進め。
敵意が無い事を示すんだ」
部隊長の指示で、装填を解除し、ゆっくりと進む。
丘状になっている木立の上から視線を感じる。特徴的なAKの影と共に、何人かが視界に入る。現地人だ。
一人、また一人と草むらから姿を現す。今ここで撃たれれば、我が隊は全滅だ。
やがて男達の前を通り過ぎると、抑えていた感情が放たれ、一気に汗が噴き出した。
「バイバイ、ジーアイ! じゃあな、ヤンキーども!!」
男達が遠くから声を上げる。俺たちを米兵と間違えているのだろう。
その男達が誇らしげに何かを担いでいた。墜落機の残骸だった。
HQに残骸奪取の報告無線を入れようとした俺の手を、誰かがそっと制した。
「奴らも争いごとを望んではいない。俺たちは何も見ていない。 ・・・さあ、今日中にポイントまで進むぞ」
部隊長が静かに言った。

(リアル話)
今回はゲリラさん、現地民との接触が少なかったですね。なにやら奥の方に激戦地帯があって、ガチ戦闘組として
そっちにいっぱい布陣していたそうです。
いっつもはゲリラさんに
外国のお菓子を買ってきていたのですが・・・。
とはいえ、今回は実際にマガジンを抜いて武装現地民との通り過ぎをやりました。そのうちのお一人と接触できましたので
ここぞとばかりにお菓子を差し上げました。もらったゲリラさん、嬉しいような、少し微妙な表情。つぎはもっと美味しそうなのを持ってきます!
エピローグ
昼食はエスプレッソパスタ。こんな山奥でも少量の水でパスタが食える。インスタントのパスタを食べた事がバレたら、
マンマに殺されちまうな・・・なんて思ってしまった。ナポリに居る俺のマンマ。陸軍に入ってからは、もう何年も会っていない。
作戦が終わり、部隊のベースがあるアホガニスタンの首都、カワカブールに帰ってきた。
捜索はやがて、急遽召集されて増強された米軍に引き継がれた。大量のアンクルサムのヘリがやって来ると同時に、
我々に帰隊命令が出された。今回はもう、ISAFの役目は終わり、とでもいったところであろうか。
間もなくベースに到着する。さて、今日は冷えたビールでもやるとするか。もちろん、イスラムの現地人には見られないように、だが。
そう思っていたところ、武装した屈強な男達が押しかけてきた。
男達は、我々とは予算がまるで違う最新の装備を見につけ、訓練された身のこなしと鋭い視線で360°隙間無く警戒していた。
肩に目立たない色でヨーロッパの国々の国旗をつけていた彼らこそ、精鋭の欧州特殊部隊タスクフォースである。
これまでも、決して我々が見聞きする事のない闇のオペレーションを数多くこなしてきた部隊だ。痕跡を全く残さない事から、
仲間内では“マーゴ(魔法使い)”と呼んでいた。
「ISAFの部隊長と話をしたい」
彼らはISAF内のある男を捜していた。
ISAF部隊内のとある男。フィリピンで罪を犯し、ICPOの赤手配が出ていた。ISAF部隊長は話を聞くと、男を差し出すことに同意した。
ISAFのドイツ軍MPが男を連行する。
「お前、本当に探したぞ・・・この▲●□×め!」
特殊部隊が鬼の形相で男を囲む。MPが手錠をし、誰もがそのまま連行されるものと思っていた。しかし・・・
特殊部隊員の一人が、やにわに男の持っていた拳銃で男の頭を撃ちぬいた。
「まさか自分の拳銃で自殺するとはな」
傍に立っていたMPも
「ほんと、バカなやつですね」
手錠を外された男の亡骸の上に、ホールドオープンしたP8がそっと置かれた。
戦場では不条理な事を多く見てきた。が、今日の出来事はまだよく呑み込めていない。
ベースに戻ってからというものの、何本もビールを飲んでいるはずなのに酔った感覚すらしない。
先ほどの光景が頭から離れない。
アホガンにやって来て、ずいぶんと何も感じなくなってきていたつもりだった。しかし、まだそうではなかった様である。
今のうち、人間(ひと)の感覚が消える前に、故郷に帰ったほうが良いのか・・・。つい、そんな事を考えていた。
バカな想いからふと覚めて、酒に酔ってしまっている自分に気がついた。
明日は何が起こるのだろうか・・・
(リアル話)
ドイツ兵殿が英特さんの手配になって捕まるのは、去年も見たような気が・・・します。あれ、デジャブ!? 英特さん、全身カッコいいなぁ。
このドイツ兵殿、去年は×××の罪、今年は●●●の罪。 「おお、始まったぞ!」とばかりにギャラリーが集まってました。もう、恒例行事ですね。
(昨年) http://danza.militaryblog.jp/e476583.html
つかまったドイツ兵殿、終始嬉しそうにしていたのは気のせい? 尚、ご参考までに、パンとやるときはもちろん弾は入っていません。
皆さんで安全確認を徹底されておられました。撃たれた後の見事なゴロンは、ドイツ兵殿の名演技です。
おまけ
現地通訳をされていた方の、英軍通訳ガイドブック。本物です。
こういう貴重なものを見にすることが出来るのも、ハートロックの醍醐味です。
次回は2.0になるとか。軽井沢かな?(まだ場所の発表はありませんが)
また会いましょう!!
この記事へのコメント
リクナクトイベントに参加したことがないのですが
このようなシナリオで死んだ人は以後別人役で参加になるのでしょうか?
このようなシナリオで死んだ人は以後別人役で参加になるのでしょうか?
Posted by 利府町民 at 2014年10月24日 10:04
>利府町民さん
同じ役で、基本的にその場で時間経過後に復活する場合ですが、運営上の都合で一旦ベースに戻る場合もあります。
サバゲと違い勝ち負け、ヒットしたしないは関係ないので(口での擬音、空撃ちなど
BB弾を使わない場合も多くあります)、ヒットした人のボディカウントも行いません。
同じ役で、基本的にその場で時間経過後に復活する場合ですが、運営上の都合で一旦ベースに戻る場合もあります。
サバゲと違い勝ち負け、ヒットしたしないは関係ないので(口での擬音、空撃ちなど
BB弾を使わない場合も多くあります)、ヒットした人のボディカウントも行いません。
Posted by ムラカミ
at 2014年10月25日 15:43

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